通称で千貫神輿と称せられる大きな神輿。ご承知のとおり千貫とは重さの旧単位で一貫×千で、一環は3.75キログラム、千貫では
3,750キログラム。4トン弱です。
千貫神輿としてよく知られているのが台東区鳥越の鳥越神社の本社神輿であろう。重さ4トンといわ
れている東京で屈指の大神輿だ。通常、神輿は重量を測ることはしないようだ。したがってどの神輿も正確な重量は不明ということになる。
大きさを表現するときは重さではなく台輪(神輿最下部の四角い台)の一辺の長さであらわされている。この場合も千貫と同じ尺貫法の
単位で表されるのが一般的だ。鳥越の本社神輿は台輪寸法4尺5寸となる。千貫神輿とは大神輿でも特に大きい神輿を表現する例えの言い方
なのであろう。
台輪寸法3尺を超える神輿は比較的大きく見える。宮神輿は3尺を超えるのが多い。東京で最も台輪寸法の大きいのは根津神社の
3基の宮神輿だ。一之宮・二之宮・三之宮ともに5尺3寸である。
日本一の大神輿といわれる深川富岡八幡宮の
一之宮神輿は5尺で、台輪上の胴・屋根・鳳凰なども巨大であり高さ、重量感といった外観も正に大神輿だ。常に神社参道横の神輿庫に飾り置き
されていて間近に見ることができる。根津神社の神輿も境内の神輿庫に飾り置きされているので見ることができる。3基とも江戸期の古神輿で
戦後永らくは例大祭時にそのうちの1基が氏子に曳かれて神幸していたが、近年になって担がれて巡幸するようになった。
ここでは、すべてが
千貫神輿と称されているわけではありませんがおおむね3尺8寸を超える大神輿を並べていきます。
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